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 福島第一原発の事故をめぐり、検察審査会から「起訴議決」を受けた東京電力の勝俣恒久元会長(75)ら旧経営陣3人について、検察官役の指定弁護士は26日、業務上過失致死傷の罪で東京地裁に29日に強制起訴することを明らかにした。同事故の責任が刑事裁判で問われるのは初めて。

 起訴されるのは、勝俣元会長のほか、武藤栄(65)、武黒一郎(69)の両元副社長。事故を予見し得たのに安全対策をする義務を怠って原発事故を発生させ、周辺の病院の入院患者を避難中に死亡させるなどした――との内容が起訴状に盛り込まれる見通し。

 東京地検は3人について2013年9月、「事故の予測は困難だった」などとして不起訴処分にした。しかし、検審は14年7月に「起訴相当」と判断。再捜査した東京地検は再び不起訴としたものの、検審は昨年7月、起訴するべきだとする2度目の議決をした。