NHK専務理事の任期を満了し17日付で退任した塚田祐之(ひろゆき)氏が、9日に開かれた経営委員会で籾井勝人会長就任後のNHKを憂慮するあいさつをしていたことが26日分かった。籾井会長が就任した2014年から3年連続で、退任する理事が同趣旨のあいさつをしている。

 この日公開された議事録によると塚田氏は、過去の会長が信頼回復や放送機能強化に尽力した例を挙げた上で「この2年間は一体何だったのか。(籾井)会長の就任記者会見以来、相次いで発生する問題、課題への対応に追われ続け、その場その場の対症療法的な対応を迫られた」と指摘。「NHKは現場の力で何とか役割を果たしてきたが、そろそろ限界に近づいている」として、会長の任免権を持つ経営委員会に「これからのNHKのあるべき姿と体制をぜひ考えていただきたい」と訴えた。

 塚田氏は再任直後の14年と15年の2回にわたって籾井会長から辞任を迫られ、拒否していた。(星賀亨弘)