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 東日本大震災5年にあわせた朝日新聞デジタルのインスタグラム企画「#震災わたしはいま」に、サッカー・ドイツ1部リーグのドルトムントで活躍する香川真司選手(26)が、写真とメッセージを投稿してくれました。21年前に神戸の自宅で阪神・淡路大震災に遭い、中学・高校時代を仙台で過ごした香川選手に、震災から5年で感じること、スポーツの力についてメールで聞きました。

     ◇

――東北は、香川選手にとってどのような土地ですか。

 僕が“プロサッカー選手になる”という夢をかなえるために、たくさんのことを学んだ場所です。小学校を卒業して神戸市から仙台市に引っ越しして、もちろん友達もいないところからのスタートでしたが、東北の皆さんはとても温かく僕を受け入れてサポートしてくれました。夢に向かって全力で頑張れた中学・高校生活だったので、東北に行っていなければ今の僕はないかもしれません。本当に東北の皆さんには感謝しています。

――東日本大震災から5年近くたって、復興が進んだと感じることはありますか。また、支援が必要だと感じることはありますか。

 2011年の震災直後と比較したら、道路や町が奇麗になっているとは感じます。ただ、毎年東北には行かせてもらっていますが、まだまだ建物ができていない場所もたくさんあるので、継続的な支援が必要だと思っています。

――スポーツが人々に与える力について、どのように考えていますか。

 5歳の時に神戸市垂水区で阪神・淡路大震災に遭い、自宅の電気や水道などが止まって大変だった思い出があります。そんな時に僕の小学校に三浦知良選手(J2横浜FC、元日本代表)が来てくれて、僕はその時のカズさんの強烈なインパクトを今でも覚えています。本当にカッコ良くて、僕も絶対プロサッカー選手になるぞと改めて決意した記憶があります。スポーツはたくさんの人に夢や明るい希望を与えることのできる素晴らしいものだと思っています。僕が小学校の頃カズさんにしてもらったように、今は僕がたくさんの子供たちに夢や希望を与えていきたいです。

――投稿された写真では、子どもたちと香川選手の楽しそうな表情が印象的です。東北の子どもたちとは、どのような思いで交流していますか。

 サッカーを通じて子どもたちの笑顔をつくるプロジェクト「スマイルフィールド」の活動で、定期的にサッカー教室をさせてもらっていますが、毎回、子どもたちからパワーをもらっています。サッカーをしたことがない子もいる中で、初めは消極的になってしまう子も最後には笑顔で楽しんで運動している姿を見ると、改めてサッカーやスポーツの力を感じることができます。僕は学生時代、東北にお世話になっているので、これからも継続的に東北のため、子どもたちのための活動をしていきたいと思っています。

 「#震災わたしはいま」への香川選手のメッセージ

 僕の故郷でもある東北。スポーツを通じて出来る事を継続していきたい

 かがわ・しんじ サッカー日本代表。1989年3月、神戸市生まれ。5歳の時に、神戸市垂水区の自宅で阪神・淡路大震災に遭う。中学・高校時代はサッカークラブ「FCみやぎバルセロナ」に所属し、仙台市で過ごす。2006年に高校2年でセレッソ大阪に入団。2008年に日本代表に初選出。2010年にドイツ1部リーグのドルトムントに入団し、イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドを経て2014年9月からドルトムントに復帰。東日本大震災以降は、岩手県、宮城県、福島県の小学校を対象にサッカーを通じて子どもたちの笑顔をつくるプロジェクト「JFA・キリン スマイルフィールド」に参加している。