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 イタリア上院は25日、同性同士のカップルらに結婚に準じた法的な権利を与えるシビル・ユニオン(共同生活者)法案を賛成多数で可決した。審議は下院に移り、2カ月以内に成立する公算が大きい。レンツィ首相はフェイスブックに「歴史に残る日だ」と書き込んだ。

 同性愛をタブー視するローマ・カトリック教会の影響が強いイタリアでは、西欧主要国の中で唯一、同性カップルの法的権利が認められていない。欧州人権裁判所は昨年7月、イタリア政府を非難し、法整備に向けた圧力が高まっていた。

 ただ、法案通過を優先するため、保守派が懸念を示していた同性カップルの養子縁組に関する規定は修正の過程で削除された。地元紙によると、同性愛者らの人権団体は25日、「同性カップルの子どもの存在や需要を完全に無視している」などと非難する声明を発表した。(ローマ=山尾有紀恵)