熊本大学は26日、医学部付属病院の男性助教らが2005年に発表した低血圧症に関する論文に使われたグラフが、男性助教が共同筆者だった別の論文に掲載されたグラフとほぼ同じ形状だったとして、捏造(ねつぞう)と認定したと発表した。掲載した学術雑誌には取り下げの手続きをとったという。

 熊本大によると、捏造と認定したのは、ラットに試薬を与えて血圧や血中の生成物の変化を示した折れ線グラフ2種類。それぞれ02年と05年に別の雑誌に掲載されたものと形がほぼ同じだったという。

 大学の調査に対し、男性助教は「なぜ同じものを掲載したのか分からない」と話し、グラフの執筆を担当した共同筆者は調査に応じず、現在は連絡がつかないという。(河原一郎)