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 大阪・梅田の国道176号交差点で乗用車が暴走して2人が死亡し、1人が重体、8人が重軽傷を負った事故で、大阪府警は26日、司法解剖の結果、車を運転していた男性の死因が大動脈が破れたことによる病死だったと発表した。

 急病による事故は少なくない。交通事故総合分析センターと日本自動車工業会の調べでは、2012年に全国で起きた交通人身事故のうち、運転者の発作・急病によるものは254件。全件数の0・04%だが、それ以外の事故と比べて死者が出る割合が高い。心疾患は年に20件前後、脳血管疾患は50件前後ある。年齢が上がるに従って脳血管疾患が多くなる傾向にあるという。

 今回の事故で車を運転していた大橋篤さん(51)の死因は、大動脈解離による心タンポナーデと判明した。脳に流れる血液が急激に減って意識を失うことがある。大動脈解離を発症すると胸や背中に引き裂かれるような激しい痛みを感じる。

 事故と病気の関係に詳しい滋賀医科大の一杉正仁(ひとすぎまさひと)教授(法医学)によると、脳に送られる血液が減るため、正常な思考や判断がしづらくなるという。「胸に違和感があったり背中が痛んだりするなど何らかの前兆を感じるはず。自覚症状があれば運転を続けないことが重要だ」と指摘する。

 近畿大医学部の谷口貢講師(循環器内科)は「運転中に異変を感じたら路肩に車を止め、すぐに救急車を呼んでほしい」と話す。

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