[PR]

 日本最古の公営地下鉄である大阪市営地下鉄。その歴史にピリオドを打つ「民営化」の基本方針案が、開会中の市議会に提案されている。約3千億円あった累積赤字は2010年度で解消。今では年間300億円以上の黒字を出す。なぜ民営化が議論されるのか。

 平日の午前8時前。4両編成の列車に乗り込んだ。大阪市東淀川区の井高野(いたかの)駅。06年に開業した市営地下鉄8番目の路線「今里筋(いまざとすじ)線」の北端にある。地上出入り口はイメージカラーとされる鮮やかなオレンジ色に縁取られている。

 終点までに座席は埋まったが、混雑はない。今里筋線の14年度の1日平均乗客数6万4千人は、開業前の想定の半分。売り上げから諸経費を引いた営業収支の赤字は53億円で、市交通局が運営する市営地下鉄と新交通システム「ニュートラム」(南港ポートタウン線)の計9路線で最悪だ。

 南へ計6・7キロの延伸計画は…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら