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 大阪・梅田の交差点で乗用車が暴走して2人が死亡し、1人が重体、8人が重軽傷を負った事故で、車が当時、時速40キロ弱で走行していたことが捜査関係者への取材でわかった。車の装置の解析などから判明した。大阪府警は、運転していた男性が急病に襲われ、車が暴走したとみている。

 捜査関係者やトヨタ自動車広報部によると、奈良市のビル管理会社長、大橋篤さん(51)=死亡=が運転していたプリウスには何かに衝突した場合、その直前のアクセルやブレーキの操作状況、速度を記録する装置がある。府警はこの装置や防犯カメラの映像を解析。目撃者の証言と合わせ、車が40キロ弱で走っていたことがわかった。

 府警によると、車はスクランブル交差点の約100メートル手前で約1分間停車し、多くの歩行者が横断歩道を渡り始めたころに急発進。交差点の中央付近で数人をはねた後、歩道を約40メートル直進し、花壇にぶつかって止まった。府警は今後、交差点内や歩道上でスピードに変化がなかったかなどを詳しく調べる。

 司法解剖の結果、大橋さんは突然、大動脈解離を発症し、流れ出た血が心臓を圧迫して死亡したことが分かっている。「ハンドルを握っていなかったように見えた」との目撃証言もある。府警は、大橋さんが何らかの理由でアクセルを踏み、意識が不鮮明な状態で走行したとみて慎重に捜査する。