[PR]

 戦国武将の織田信長が一時拠点にした岐阜城(岐阜市)の居館跡で27日、発掘調査現場の現地説明会が開かれた。謎が多い信長の妻・濃姫の御殿の具体的な位置が初めて推定され、午前と午後の2度の説明会に県内外から計約900人が集まった。岐阜市教育委員会の過去の説明会では最大規模という。

 濃姫の御殿があった可能性がある岐阜公園のロープウェー乗り場の南側には午前中、約700人が集まった。市教委の担当者は「濃姫の歩いた場所を今歩いているかもしれない。信長公の館の魅力が高まった」と調査の意義を語った。参加者は「庭園はどこまで広がっていたのか」「御殿の位置の特定はできるのか」と、次々と質問を投げかけていた。

 岐阜ご当地タレントで岐阜大大学院生でもある、ゆっこさん(23)も研究の一環で訪れた。「濃姫は女性のあこがれ。ニュースで聞いてワクワクした。映像より壮大」。参加者の多さに「信長と濃姫の注目度が高いことを改めて感じた。同世代が少ないのは残念」と話した。

 市教委によると、昨年7月から今月までの発掘調査で、庭園の遺構や金箔(きんぱく)瓦片約30点などが出土。文献などから、濃姫の御殿の推定位置がより絞り込まれた。19日に調査結果が報道された直後から問い合わせが相次ぎ、市教委は、当初は午前の1回だけだった現地説明会を2回に増やした。(山岸玲)