東日本大震災、そして原発事故からまもなく5年。今も約17万4千人が避難先で暮らす。各地の避難者らに学生や院生がインタビューし、卒業論文や修士論文で取り上げ、自分の問題として捉え直している。

 神戸大大学院2年の出口裕加里さん(24)は、修士論文に原発避難を選んだ。避難者への入店拒否や福島ナンバー車へのいたずらなどを取り上げたネット記事を読んだのがきっかけだ。

 交流会などで知り合った福島や関東からの避難者7人にインタビュー。政府の避難指示がない地域から関西に来た福島県の20代の女性は、「『避難してきた』と言ったときに、どういう反応が返ってくるかすごく気になる」と、周囲に理解されにくい苦しさを明かした。