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 米大統領選の民主党候補者指名を争う南部サウスカロライナ州予備選が27日、行われた。アフリカ系から支持されるクリントン前国務長官(68)が7割強の票を得て勝利した。一方、サンダース上院議員(74)は伸び悩み、予備選・党員集会が今後本格化する南部での浸透に課題を残した。

 米CNNの集計では、クリントン氏が73・5%の得票で、サンダース氏は26%にとどまった。クリントン氏は最初の4州での予備選・党員集会で「3勝1敗」となった。これまでの2勝はいずれも僅差(きんさ)だったが、今回初めて大差でサンダース氏に勝利し、3月1日に11州などで予備選・党員集会が実施される「スーパーチューズデー」に向け勢いづきそうだ。

 クリントン氏は27日夜、支持者が集まる会場で「我々が共に立ち上がれば、壊せない壁はない」と人種や性による差別を撤廃していく意気込みを改めて強調。「オバマ大統領の実績や達成したものを足がかりに前進を続けたい」とも述べ、大統領選勝利に改めて強い意欲を示した。

 CNNの出口調査では、黒人の86%がクリントン氏に投票。サンダース氏は青年時代に公民権運動の活動家として人種差別と闘った実績などを強調したが、同州での知名度の低さが響いた。若者や無党派からの支持はクリントン氏をなお上回っているが、黒人の比率が比較的高い南部でどう選挙戦を立て直せるかが大きな課題となった。(コロンビア〈米サウスカロライナ州〉=佐藤武嗣)

■【民主党サウスカロライナ州予備選の結果】

クリントン前国務長官  73.5

サンダース上院議員   26.0

(数字は得票率(%)。開票率は99%)

 ※CNNの集計による