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 9年前、陸上自衛隊の陸曹長の男性(当時49)が持久走の訓練中に死亡した。「過剰な訓練が連日繰り返された」。中国地方に住む妻(49)は国を相手に提訴し、「責任のありか」を追い求めてきた。その訴訟が広島地裁で和解。国が今月末までに1450万円を支払う内容で合意した。

 原告側や訴訟記録によると、陸曹長は第47普通科連隊本部管理中隊(広島県海田町)に所属。2007年3月29日の朝礼後、駐屯地を4周する約10キロの訓練に取り組んだ。準備体操後に走り始め、ゴール直後に倒れて亡くなった。陸自中部方面総監は10年8月、「公務災害にはあたらない」とした通知を妻に送った。

 妻が防衛相に不服を申し立てたところ、実態が明らかになった。男性が亡くなる3カ月ほど前に連隊長が交代した後、50分で10キロを走る朝の訓練が始まった。理由は競技会での連隊の成績が芳しくなかったためだった。連隊長は「月に200キロ走るように」とも指導していた。

 一方、男性は狭心症だったうえ、亡くなる直前の3カ月間は月平均76時間30分程度の時間外勤務を続けていた。こうした状況を踏まえ、12年12月に防衛相が出した判定書は「精神的、肉体的な負荷があった」と指摘。一転して「公務災害」と認めた。

 この判定を受け、妻は14年3月に約3900万円の損害賠償を求めて提訴。国側は「月200キロは強制ではなかった」「上司に狭心症についての具体的な報告はなく、事故を予見できなかった」と争う姿勢を示したため、末永雅之裁判長は昨年9月に和解を勧告。今月8日付で和解した。

 第47普通科連隊を傘下に置く…

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