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 安全保障関連法成立後の昨年10月、京都大での抗議活動で授業を妨害したとして、京都府警は29日、中核派全学連委員長で元法政大生の斎藤郁真容疑者(27)ら3人を威力業務妨害容疑で逮捕した。他のメンバー3人も逮捕状を取った。大阪府警などと中核派の拠点・前進社の関西支社(大阪市天王寺区)、京大熊野寮(京都市左京区)のほか、福島市や那覇市の拠点など数カ所を捜索した。

 中核派全学連をめぐっては特定秘密保護法の施行が近づく2014年11月、東京・銀座でデモ隊と機動隊が衝突し、京大生ら3人が公務執行妨害容疑で逮捕された。2日後、京大でこれに抗議する学生らが、無断で構内に立ち入った京都府警の私服警察官を取り囲む騒ぎも起きた。府警は「過激派学生」の監視を強め、大学から異例の告訴を受けて立件に踏み切った。

 ほかに逮捕されたのは元京大生・本慶(ほんげい)圭佑容疑者(28)=京都市左京区▽元東北大生・安沢(あんざわ)和芳容疑者(30)=仙台市青葉区。ともに黙秘しているという。捜査関係者によると、斎藤容疑者らは昨年10月27日早朝、京大吉田南キャンパス(京都市左京区)に鉄柵や机を持ち込んでバリケードを築き、一部校舎の入り口を封鎖。約6時間にわたって教職員や学生が入れないようにし、授業の開始を妨害した疑いがある。

 昨年9月の安保関連法成立を受け、中核派全学連は校舎前に「10・27 京大ストライキ決行」の立て看板を設置。斎藤容疑者らは大学側に「戦争反対」の立場を明確に示すよう要求し、学生にも「戦争を止めよう」などと訴えていた。