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 リオデジャネイロ五輪出場の切符をかけたサッカー女子のアジア最終予選が29日、大阪・長居で始まった。「なでしこ」が初戦を落とす一方、韓国と北朝鮮は引き分けでそれぞれ勝ち点を獲得。近接する2会場ではサポーターらが声援を送った。

 キンチョウスタジアム(大阪市東住吉区)であった日本―豪州戦。先制を許した日本は終始リードされる厳しい展開となった。京都府亀岡市の公務員、片山貴行さん(43)は日本代表のユニホームを着て小学5年生の娘の詠乃(うたの)さん(11)と観戦。「向こうの方が技術が上で、なでしこはミスも多かった。次はもっと攻撃を仕掛けて、なんとしても勝ってほしい」と残念そうだった。

 隣のヤンマースタジアム長居では韓国と北朝鮮が対戦。在日韓国人らが「がんばれ大韓民国」とハングルの横断幕を掲げると、大阪朝鮮高級学校の生徒やOBらが「必勝朝鮮」と声を張り上げた。

 南北朝鮮の統一を掲げる「ワンコリアフェスティバル」を30年続けている在日3世の鄭甲寿(チョンガプス)さん(61)=大阪市生野区=は、白地に分断線のない朝鮮半島を青で描いた「統一旗」を手に観戦し、「南北の交流のチャンネルは今やスポーツしかない。リオ五輪の開会式で合同行進ができるような状況になって欲しい」と話した。

 大阪国際大学の女子サッカー部員は、交代で大会のボランティアをしながら観戦する。2年生の橋本晴々(はるか)さん(20)は「世界レベルの試合が関西で見られるのはとても貴重な機会。どの試合も楽しみです」と話した。