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 大学時代などに奨学金を借りた若い世代の4割が、返済を「苦しい」と感じていることが、労働者福祉中央協議会が29日に公表した調査でわかった。また、2~3割は、返済が結婚や出産、家を買うときのあしかせと感じているという。

 昨年7~8月、奨学金返済の実態を把握するために労働組合員ら1万7981人を対象にアンケートした。74・2%にあたる1万3342人が回答。このうち3割が奨学金を借りていた。

 不況などのために奨学金を借りる人が多かった34歳以下(2061人)に絞って返済の負担感を聞くと、「少し」「かなり」を合わせて「苦しい」との回答が39・0%だった。非正規労働者に限ると、56・0%に上った。

 卒業後の生活設計への影響では、結婚について「影響している」と答えたのは、「大いに」「やや」を合わせて31・6%。持ち家取得に対しては27・1%、仕事や就職先の選択は25・2%、子育ては23・9%、出産が21・0%だった。いずれも悪影響とみられ、借金があることで「結婚など考えられない」という記述もあったという。

 借入総額が500万円以上の正規労働者と、200万円以上の非正規労働者のうち、それぞれ約5割が結婚に「影響した」と回答した。

 29日に記者会見した同協議会の花井圭子事務局長は「(国は)公教育への支出を増やし、大学授業料を安くするべきだ」と話した。

 134万人(2015年度)が利用する日本学生支援機構の奨学金は、返済者の約半数が年収300万円以下。14年度末時点の未返済者は全体で32万8千人に上った。(高浜行人)