[PR]

 北九州市若松区で新たに生まれたブランドカキ「若松妙見(みょうけん)かき」が人気だ。市漁協脇之浦地区が響灘で養殖を始め、5年かけて商品化にこぎつけた。「大ぶりで味が濃い」と評判で、2月中旬にオープンした脇之浦漁港近くのカキ小屋は大盛況となり、早くも「完売」間近という。

 「身がプリプリ」「こんなに大きいよ」。カキ小屋オープン直後の2月下旬の土曜。小雨にもかかわらず小屋は満席で、順番待ちの行列ができていた。家族でカキにかぶりついていた同区の男性(29)は「汁が多くて味も濃厚。家族全員カキが好きで、(福岡県西部の)糸島にもよく行くが、これからはここに通う」。

 同地区のカキ部会長、崎野隆則さん(58)は「5年かけてようやく多くの方に食べてもらえるようになった」と感慨深げに語った。

 養殖場はカキ小屋のすぐ近く、ひびきコンテナターミナル北の防波堤付近にある。水揚げの日は組合員総出で作業する。3日朝も船で沖合の養殖いかだに向かい、荒波にもまれたカキがどっさりついたロープを1本ずつ引き揚げた。カキを陸に揚げた後、フジツボなどの付着物を手作業で丁寧に取り除き、洗浄、殺菌。塩分濃度を調整して客に提供する。

 カキ養殖は崎野さんを中心に2011年4月から始めた。冬場はしけなどで漁に出られないことが多く、組合員の新たな収入源を確保するのが目的だった。

 試行錯誤の連続だった。響灘は…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら