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 ブリヂストンは、地震の揺れが建物に伝わりにくくする免震ゴムの生産能力を、2020年末までに15年末時点より4割引き上げる。11年の東日本大震災の後、会社の事務所や倉庫、工場などでの採用が増えているためだ。

 製造拠点である横浜工場(横浜市)を2月29日、報道陣に公開して明らかにした。同社の調べでは、他社製も含めて免震ゴムがある建物は、15年末時点で仙台市周辺で68棟に、お台場などの東京都の湾岸地域で46棟と、4年前の2~3倍に伸びた。超高層マンションや自治体庁舎だけでなく、採用先が広がっている。

 このため、丸くて薄い鉄板とゴムを30層程度、サンドイッチのように重ねて免震ゴムの原形をつくる工程にロボットを15年6月に本格稼働させ、生産性を約3倍に上げた。これまでは、人手に頼っていた工程だ。熱を加えてゴムを強くする下工程なども、今後改良する。担当の西田淳一部長は「需要の掘り起こしにも力を入れる」と話す。

 同社は1983年に免震ゴムを国内で初めて売り出し、シェアは約5割と国内トップ。免震ゴムは、東洋ゴム工業の性能偽装問題で注目を集めたが、いまのところ市場全体や国内シェアに大きな変化は出ていないという。(伊沢友之)

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