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 大阪市内の路上で昨年3月、交通違反を取り締まる警察官が軽乗用車にはねられ死亡した事件の裁判員裁判が7日、大阪地裁で始まり、殺人などの罪に問われた住所不定、無職の高山宏二被告(32)は「殺すつもりはありませんでした」と殺人罪の成立を否定した。

 検察側は冒頭陳述で、高山被告が昨年3月12日夕、大阪市浪速区で右折禁止の交差点を右へ曲がった際、浪速署の新町照久巡査部長(当時50)=警部昇任=に停止を求められ、無免許運転などの発覚を恐れて逃走したと主張。巡査部長が死亡する危険を知りながら、車の前に近づいた時に加速してはね、胸を強く打って死亡させたとした。

 弁護側は「車の進路上で巡査部長が転び、よけきれずにひいてしまった」と殺意を否定し、傷害致死の成立にとどまると反論。道路交通法違反(無免許運転、ひき逃げ)などは認めた。