トヨタ自動車グループの大手部品メーカー3社が、期間従業員から正社員への登用を増やす。工場で働く中堅作業員がリーマン・ショック直後の採用減で不足しているため、補充する。不安定な雇用環境で働く人を減らすことで、職場の一体感を高める狙いもある。

 デンソー、豊田自動織機、トヨタ紡織、ジェイテクト、愛知製鋼の5社が29日、2016年度の採用計画を明らかにした。期間従業員からの正社員採用数は非公表のジェイテクトと愛知製鋼を除く3社が、15年度から3~5割増やす。

 期間従業員は更新を重ねても3年までしか雇えない。正社員化を進める背景には、人口減で働き手の確保が難しくなる中、身につけてもらった技能を有効に活用する狙いがある。「期間従業員が正社員になる道を広げることで、職場全体のやる気を上げる」(豊田自動織機広報)という。

 デンソーとトヨタ紡織、愛知製鋼は、主に17年4月に入社する事務職や開発などに携わる技術者を含めた全体の採用数も増やす。