京都を拠点に活動する狂言大蔵流の茂山千五郎家は29日、当主の千五郎さん(70)が人間国宝だった亡父の名跡を五世千作として襲名し、千五郎さんの長男正邦さん(43)が十四世千五郎を襲名すると発表した。9月に京都で開かれる襲名披露公演から名乗る。

 江戸時代から続く茂山家では代々、当主が千五郎を名乗ってきた。千作は隠居名。2013年に死去した四世千作さんは天衣無縫とも言われる芸風で幅広く活躍した。

 千五郎さんは会見で、「祖父(三世千作)はかたい芸風で、父はやわらかかった。その中間ぐらいの千作を目指したい」、正邦さんは「自分が培ってきたものに、先代までみんながやってきたものを重ねて新しい千五郎像をつくっていきたい」と話した。襲名公演は10月に大阪、名古屋、東京でもある。(向井大輔)

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