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 大観衆が集まるプロ野球やJリーグの試合。そこで大きな地震などの災害に遭ったらどうすればいいのか。スタジアムの防災対策は。現状をみた。

 先月28日、東京ドーム(東京都文京区)。オープン戦を終えたばかりのグラウンドに、プロ野球巨人の選手とファンら計約250人が立った。球団主催の「減災対策講習会」。地震の揺れを体験できる装置を積んだトラックで参加者が大地震を体感。がれきに埋もれた人の救助や搬送方法などを専門家から学ぶ人々の姿もあった。

 球団の社会貢献活動「Gハンズ」の一環で、1年に1度開いている。今回は首都直下型地震の発生を想定した。高橋由伸監督は「こうした経験をしていれば、いざという時にパニックにならなくて済む」。神戸市出身で、1歳の時に阪神大震災を経験した新人投手の桜井俊貴は「震災の記憶はないけど、恐ろしさはわかっている。改めて予備知識を持つことの大切さを感じた」と話した。

 東京ドームは5万5千人収容。関東大震災級の地震(マグニチュード7・9)にも耐えられる設計で、大きな揺れに見舞われた場合は、観客にその場での待機を促すのが原則だ。プロ野球の試合前には必ず、大きな揺れに遭ってもあわてずに客席で安全な姿勢を取るように呼びかける放送を流す。避難訓練は「3日に1度の割合」で実施し、プロ野球の開催日は毎日必ず警備員を配置して訓練をしている。

 プロ野球やJリーグの試合中に大規模な地震が起きた場合には、まず観客の身を守ることが最優先される。ただ、スタジアムの立地条件により、想定する災害の種類や規模は異なる。このため、「その時」に観客に求める行動はスタジアムによって違う。

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