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 運転中に体調が悪くなると車が自動で路肩に止まったり、スマートフォンを使って簡単に駐車したり――。トヨタ自動車系部品大手のアイシン精機が、開発中の自動運転技術を報道関係者に公開した。大阪・梅田で起きた暴走のような事故を防げる可能性があるが、実用化には法改正などのハードルがある。

■体の傾き、カメラで検知

 運転席のテストドライバーが助手席側に倒れ込む。「アーユーオーライ?(大丈夫ですか?)」。車載システムの問いかけに応答せず、体勢を戻さないと、自動でブレーキがかかり、道路の左脇に止まった――。

 アイシンが2月27日に北海道豊頃町の試験場で公開した「緊急路肩退避システム」。ハンドルそばのカメラがドライバーの体が前方や左右に倒れていないかを検知する仕組みが土台だ。まぶたや瞳の動きで脇見を検知すると警告を発する従来技術を応用している。

 交通事故総合分析センターなどの調査によると、ドライバーの発作や急病による人身事故は2012年に全国で254件あった。2月下旬には大阪・梅田でドライバーが急病に襲われて車が暴走したとみられる事故も起きた。新技術が実用化されれば、こうした事故の有力な対策になりうる。「事故ゼロに向け、部品メーカーからも新技術を提案する」。アイシンの藤江直文副社長はこう意気込む。