[PR]

 南米で広がるジカウイルス感染症(ジカ熱)の感染力は、デング熱と同程度とみられるとの推計結果を東京大の西浦博・准教授(理論疫学)らのチームが国際感染症学会誌(電子版)に発表した。

 ジカ熱は主に、蚊が感染者の血液を吸って別の人を刺すことで感染が広がる。

 2007年にジカ熱が流行したミクロネシア連邦ヤップ島の患者108人のデータで、感染力の指標となる患者1人から新たに何人の感染者が出ているかを推計したところ、4・3~5・8と出た。13~14年に流行したフランス領ポリネシアの患者8581人では1・8~2・0と出た。

 1を超えると流行拡大の目安となり、季節性インフルエンザでは1・3程度。14年夏に東京を中心に約160人が感染したデング熱の流行では4・3だったという。デング熱の数値はおおむね1~4で、ジカ熱の熱帯地域での感染力はデング熱と同程度と言えるという。

 西浦さんは、今回の推計をもとに「ジカ熱のワクチンが開発され、人口の80%が接種すれば大規模な流行は抑えられると期待できる」としている。(南宏美)

こんなニュースも