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★キャンプの素顔・総括編

 対外試合出場2試合で、ともに本塁打を放ったナバーロが、2月21日に銃刀法違反で逮捕された。球団は事態を重く受け止めて、同選手に3月中の全試合と、2軍も含めて公式戦戦開幕から4週間の試合出場停止処分を下した。4番候補の離脱は、昨季リーグワーストに並ぶ85本塁打に終わったチームには痛手だ。

 しかし、明るい話題もある。ドラフト1位の平沢(仙台育英高)の存在だ。長打が打てる遊撃手として、キャンプ期間中は常に注目の的だった。どっしりとした下半身からの鋭いスイングは、高卒新人とは思えないほどと評価は高い。

 スター選手がよく言われがちな「持っている選手」のようにも思えた。ナバーロ逮捕後、初実戦となった2月24日のオリックスとの練習試合(宮崎市)で、9番遊撃でフル出場し1安打1打点。「個人的にはチャンスが広がるので頑張りたい」と言っていた矢先でのアピール成功である。

 中でも四回2死二塁での適時打には観客もどよめいた。2ボール、2ストライクから、ワンバウンドしそうなフォークボールを「体が反応した」とすくい上げるようにして右前へ運んだ。相手投手は初対戦。2球前には、コースの違うフォークボールに空振りしていた。プロの変化球でも1球見ただけで微調整できる辺りが、ドラフト1位たるゆえんなのだろう。

 開幕で先発に名を連ねれば、高卒新人内野手としては1988年以来28年ぶりとなる。変化球の対応や守備など課題は多いが、実現の可能性はある。

 指揮を執っているのが伊東監督という点も見逃せない。同監督は西武監督時代の2005年に、プロ1年目の涌井(現ロッテ)を開幕ローテーションに抜擢(ばってき)。翌06年の西武でも、新人の炭谷を開幕戦で先発起用し、高卒新人捕手としては51年ぶりの快挙となった。ともに、今や球界を代表する選手へと成長している。

 「プロの球を多く見るため、(平沢には)今後も1打席でも多く立たせてやりたい」と伊東監督。3月25日の開幕戦・日本ハム戦(QVC)の先発メンバー発表が楽しみだ。(遠田寛生)

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