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★キャンプの素顔・総括編

 若松勉、池山隆寛、岩村明憲、青木宣親――。ヤクルトの生え抜きスターがつけてきた背番号「1」を受け継いだ山田。初めて臨んだ沖縄・浦添キャンプの一挙手一投足に、担当記者やファンが熱視線を送った。

 昨季、球団初のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁以上)を達成し、セ・リーグMVPに輝いた。日本代表「侍ジャパン」の中心選手として名を連ね、海外メディアの知名度も上々だ。2月中旬にあった韓国・SKとの練習試合では、山田が打席に立つと「ヤマダ、ヤマダ」と韓国の報道陣が連呼。騒がしい記者席をよそに、左翼席へ実戦初アーチをかけた。

 名実ともに、スワローズの看板を背負う23歳が、キャンプで重点的に鍛えたのが守備だ。昨季は、同じ二塁手の広島・菊池の守備率(9割8分8厘)を上回りながら、自身初のゴールデングラブ(GG)賞を逃した。「バッティングだけだとチームが勝つ確率に波がある。守備で貢献して今年も優勝したい。そのために守備のレベルを上げたい」。2年連続トリプルスリーの偉業とともに、守備の名手に贈られる「GG賞をとりたい」と高い目標を掲げる。

 初日から志願して、三木ヘッド兼内野守備走塁コーチにグラブさばきの指導を仰いだ。全体練習後、連日のように居残り、グラブトスやバックトスなどの反復練習が日課になり、併殺を想定したノックに汗を流した。「基本も大事だが応用。メジャー選手のような見栄えのいいプレーでリズムが作れる場合もある」と、その意図を説明する。

 キャンプ終盤には、疲れから「体がパリパリです」と漏らしていたが、守備練習で鍛え上げた下半身を見た真中監督は「お尻回りが大きく見える」と仕上がりに目を細めた。マンツーマンで指導した三木ヘッドコーチも「遊撃手への気配りや体の使い方がうまくなってる」と成長を評価する。

 「けがもなく、やりたいメニューもしっかりできた。100点かな」と総括したキャンプ。新背番号を継承した今季、華麗なグラブさばきでもファンを魅了してくれるはずだ。(甲斐弘史)

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