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 福士加代子の名古屋ウィメンズ(13日)への出場が撤回された。福士のリオ五輪での活躍を期待し、再出場による心身へのダメージを懸念していた関係者たちは、撤回の知らせに胸をなで下ろしている。

 福士は、優勝した大阪国際女子の翌朝の会見で「リオ五輪とは?」と問われて「次のレースです」と語った。すでに永山監督から名古屋エントリーの意向を聞かされていたが、「回避したい」が福士の本音ではなかったか。撤回は妥当な判断だと思う。

 当初から陸上関係者の多くが「福士が選ばれるのは間違いないのだから、五輪に向けて調整すべきだ。故障したらどうするんだ」と疑問を投げかけた。永山監督自身も「僕も走らせたくない」と揺れていた。周囲の反対を押し切って表明した手前、日本陸連から新たな働きかけを引き出せず、撤回は言い出しづらかっただろう。

 ただ、名古屋の出場予定の顔ぶれは五輪金メダリストの野口みずき(シスメックス)、木崎良子(ダイハツ)らと豪華で、結果次第で福士が落選する可能性は残されている。誰にも当確を出せない以上、「ダブルエントリーは当初からプランにあった」という主張には一理あった。

 さらに、永山監督には選考方法に一石を投じる思いもあった。4年後の東京五輪に向けて、選考レースを一本化し、五輪と同じコースで選考会を行って上位選手を自動的に選ぶ明確な基準を支持する立場だ。

 確かに現在の選考方法は日本陸…

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