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 北米に生息する海鳥アメリカコアジサシが渡来したことが国内で初めて確認された。東アジア地域でも確認は初めてという。山階鳥類研究所(千葉県)が発表した。

 同研究所の茂田良光研究員らが、2014年7月に茨城県神栖市の海岸でコアジサシの調査中、2羽のアメリカコアジサシを捕獲した。そのうち1羽は足環(あしわ)がついており、12年7月に米北部のノースダコタ州で捕獲・放鳥されたことがわかった。神栖市まで直線距離で8934キロ離れている。

 アメリカコアジサシはカモメ科の海鳥で全長23センチ。北米と西インド諸島の砂浜や干潟などで繁殖し、冬には中南米で越冬する。日本で夏に繁殖するコアジサシと同種とされてきたが、鳴き声と形態が違うことから1970年代後半から別種として扱われている。

 茂田さんは「近年分布が広がり、太平洋のハワイやミッドウェー諸島での繁殖が見られる。日本に定期的に渡来しているかは不明だが、今後も調査していく必要がある」と話す。(香取啓介)