【動画】骨格が復元された福島県広野町所有のチンタオサウルス=遠藤啓生撮影
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 福島県広野町所有のチンタオサウルスの全身復元骨格が2日、国立科学博物館(東京・上野)で組み立てられた。東日本大震災で破損したが、研究者らの呼びかけで修復された。8日から始まる「恐竜博2016」(朝日新聞社など主催)で展示される。

 広野町では、ハドロサウルス類に分類される恐竜の首と歯の化石が発見されている。同じ類で中国・山東省で見つかったチンタオサウルスの全長約8メートルの復元骨格を、1988年から町役場に展示していた。チンタオサウルスは8500万年前から7千数百万年前ごろに生息していた。

 震災で頭部が落下し、他の部分も老朽化でもろくなっていた。広野町は東京電力福島第一原発の30キロ圏内にある。修復できずにいたところ、古生物学の研究者らがネットで出資を呼びかけ、昨年春から群馬県内の工房で作り直していた。今後、北九州市と大阪市の恐竜博でも展示され、17年に広野町に戻る予定だ。

 国立科学博物館での恐竜博は、8日から6月12日まで開催。北九州会場は7月から、大阪会場は9月からの予定。最大の肉食恐竜スピノサウルスの全長約15メートルの全身復元骨格も展示される。(神田明美)