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 糖尿病の治療薬に大腸ポリープの再発リスクを下げる効果があるとの研究結果を横浜市立大のグループがまとめた。大腸ポリープは進行してがんになる可能性があり、大腸がんの予防につながると期待される。3日、英専門誌ランセットオンコロジー電子版に発表した。

 グループは、メトホルミンという糖尿病治療薬を飲んだ患者のがん発生率が低いという報告に注目。動物実験で大腸がんを抑える作用があることを確認した。

 そのうえで、大腸ポリープを切除した患者151人について効果を調べた。1年後の大腸ポリープ再発率は、偽薬を飲んだグループの52%に対し、メトホルミンを飲んだグループは32%と約4割少なかった。重い副作用はなかったという。

 大腸ポリープの再発率を下げる薬はアスピリンが知られているが、消化管出血などのリスクがあり予防法としては確立していない。中島淳教授(肝胆膵〈かんたんすい〉消化器病学)は「メトホルミンは副作用が少なく安価で、予防薬に必要な条件を満たす。がんの抑制に本当に効果があるか、長期間の試験をし、さらに検討したい」と話している。(瀬川茂子)