若い音楽ファンと演歌との「すきま風」を埋められないか――。歌手で俳優の杉良太郎氏と自民党の二階俊博総務会長らが2日、超党派の国会議員約40人で「演歌・歌謡曲を応援する国会議員の会」を設立することを決めた。「演歌離れ」を食い止める対策を考えていくという。

 杉氏は会合後、記者団に「演歌はテレビで十分に歌う時間が得られなくなった。作り手の自助努力も足りないが、議連ができ、後ろ盾ができた」と話した。

 議連は今後、テレビ局関係者から演歌の取り上げ状況などについて聞き取りを行うことも検討。各議員の地元選挙区で開かれるカラオケ大会に演歌歌手を呼ぶ活動を行うなど、振興策を議論する。

 議連の設立趣意書案は、演歌と歌謡曲を「日本の風土、文化、日本人の心情など、情感込めて歌い、日本の大衆に広く受け入れられてきた」と位置付けた。ただ、ファン層の高年齢化やメディアの変化などの要因で、歌手や作詞家、作曲家ら演歌を取り巻く環境が厳しいことも指摘している。

 日本音楽著作権協会(JASRAC)によると、2006年にカラオケで歌われた上位10曲に演歌は5曲があったが、昨年は3曲にとどまっているという。(石田耕一郎)