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 大阪・梅田で2人が死亡、1人が重体、8人が重軽傷を負った暴走事故から3日で1週間。大阪府警は運転していた男性が突然、心疾患になり、車を制御できなくなったとみている。運転中に急病に襲われるケースは決して珍しくない。同様の経験がある人や、病気による事故に巻き込まれた人は、今回の事故をどう受け止めたのか。

 大阪府豊中市のコミュニティーラジオ局「FM千里」で番組をもつ女性タレントで歌手のシェリーさん(58)は軽乗用車を運転中に脳梗塞(こうそく)になった。

 2012年6月、大阪市東成区の市道交差点。当時の勤め先の生命保険会社に向かおうと、先頭で信号待ちしていたときだった。

 後ろから頭を棒で殴られたような衝撃があった。「頭が痛い」と口にしたつもりが、ろれつが回らなかった。ハンドルを持つ右手とブレーキを踏む右足がしびれ、冷水に突っ込んだように感覚が薄れていった。

 目の前の横断歩道を小中学生が渡っていく。「ここで意識を失ったら大事故になる」。ギアをニュートラルに入れ、左足でブレーキを踏んだ。

 職場まで約1キロ。信号が変わると、道路脇にいつでも止まれる速さで進んだ。右半身のしびれはひどくなっていく。会社の駐車場で同僚に救急車を呼んでもらい、3カ月間入院した。

 「その場で停車すると急病に気づいてもらえずに死ぬかもしれないと思って職場に向かった。でも、運転中に意識を失っていたら、どれだけの人に迷惑をかけたかと思うと怖くなる」

 梅田の事故はインターネットのニュースで知った。「だれでも加害者になり得る怖さがある」と改めて感じた。シェリーさんはあの日以来、一度も車を運転していない。

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