鉄道での自殺が全国的に減少傾向にある中、愛知県では年間30人前後が亡くなっている。今年に入り、10代だけで5人が命を絶った。どう防いだらいいか。鉄道事業者や自治体の模索が続いている。

 2月29日夕。同県安城市の名古屋鉄道の踏切で、近くの中学2年の女子生徒(14)が普通電車にはねられて死亡した。1月6日夜にも同じ場所で市内の別の中学に通う3年生の男子生徒(15)が亡くなったばかりだった。

 いずれも遮断機のわきをすり抜けるなどしたとみられ、運転士が線路内に入る生徒を目撃していた。「何があったのかわからないけど、かわいそうに」と近くの女性(78)。住民らによると、朝のラッシュ時は抜け道に使う車が多く、渋滞も起きるが、夜は人通りは少ない。

 5件の10代の自殺のうち、4件は名鉄で起きた。2件はこの踏切、2件は駅構内の飛び込みだった。