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 北海道小樽市で1997年に起きた銃刀法違反事件で、懲役2年の実刑判決を受けたロシア人男性が求めていた再審請求について、札幌地裁(佐伯恒治裁判長)は3日、開始を認める決定をした。「本件おとり捜査は、およそ犯罪捜査の名に値するものではなく、重大な違法があるのは明らかだ」としている。

 再審は、ロシア人のナバショーラフ・アンドレイさん(46)が2013年9月に請求した。弁護団は捜査を担当した元北海道警警部の「拳銃の摘発目標を上げるため、自分たちが主導した違法なおとり捜査だった」との趣旨の証言を提出し、無罪を主張している。

 アンドレイさんは97年11月、小樽市内で拳銃を所持した疑いで逮捕され、懲役2年の実刑判決を受けた。捜査に関わった警察官が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕され、アンドレイさんの事件で違法な捜査があった疑いが浮上した。

 道などに損害賠償を求めた民事訴訟では、札幌地裁が、「違法なおとり捜査とは断定できない」としながらも、道警がおとり捜査を隠すために偽証やうその捜査書類を作成したことを認め、道に50万円の支払いを命じ、判決が確定している。