教職員のわいせつ事案が増えていることから、東京都教育委員会が懲戒処分の基準を改め、厳しくする。児童・生徒の胸や尻を触った場合は免職と明記。従来は停職の対象だった「わいせつな内容のメール送信」は、悪質性によって免職もあるとした。3日の都教委定例会で承認された。4月1日から施行する。

 免職対象の行為は、児童・生徒と性行為をする▽直接陰部などに触れる▽キスをする▽のぞき・盗撮――の4項目に「乳房、でん部などを触る」を加える。「メールなどでの性的行為の誘導・誘惑」「着衣の上から体に触れる」行為は免職か停職の対象にする。相手が保護者でも免職にする可能性がある。

 都教委によると、わいせつ行為による懲戒処分は2010~14年度の5年間で83件。このうち50件は免職だった。SNSの普及などで、わいせつ事案は多様化しているという。今年2月には多摩地域の中学校の男性教諭(30)がLINE(ライン)で複数回にわたり、生徒の母親に性的関係を求めるメッセージや男性の陰部の画像を送ったとして、停職3カ月になった。新基準では、同様の事案は免職になる可能性があるという。(伊藤あずさ)