夏目漱石の短編小説「文鳥」の原稿が、26日から横浜市の神奈川近代文学館で始まる「100年目に出会う 夏目漱石」展(同館、神奈川文学振興会、朝日新聞社主催)で展示される。宮城県亘理町の個人が秘蔵していたが、東日本大震災で津波をかぶって救出されたのを機に「再発見」された。

 「文鳥」は1908年、大阪朝日新聞に9回連載された。主人公が飼い始めはかわいがった文鳥を、世話を怠るようになり死なせてしまい、周囲に理不尽な怒りをぶつけるという作品。

 今回展示される原稿は、亘理町荒浜に明治から昭和にかけて暮らしていた豪商・地主の江戸清吉氏(1938年没)が収集した書籍、原稿、書簡など約2万点に含まれていた。78年の宮城県沖地震の際に壊れた家屋から見つかり地元では一時知られたが、漱石研究者には伝わっていなかった。自筆原稿をもとに編集している岩波書店の「漱石全集」現行版も「文鳥」原稿について「現存の有無を確認できず」としていた。

 震災から約2カ月後、全国の研究者によるボランティアやNPO関係者、町職員が、江戸氏の親族が保管していた倉庫から救出、一部を奈良文化財研究所に送り、真空凍結乾燥などの処置をした。コレクションには森鷗外の原稿や竹久夢二の絵も含まれている。町立郷土資料館学芸員の菅野達雄さんは「これほど貴重な資料とは思わなかった。2014年5月に処置されて戻ってきて驚いた」という。

 原稿は、漱石が朝日新聞社入社…

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