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 通行した車両のナンバーを自動的に読み取る「Nシステム」。どこにあるのか市民に知らされていないこのシステムの記録が、栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件の裁判員裁判で、検察側の証拠として提出された。警察と検察は「異例だが、今回は有罪の立証に必要と判断した」という。

 宇都宮地裁で1日にあった勝又拓哉被告(33)=殺人罪で起訴=の第2回公判。検察側の証人として出廷した栃木県警の警察官が、Nシステムについて説明した。「特定の車のナンバーで照会すると、設置場所を通過した日時や進行方向がわかる」。被告の車を照会したところ、女児が行方不明になった翌日の2005年12月2日、午前2時ごろと同6時ごろに宇都宮市内の3地点を計5回、通行していたことが分かったという。

 検察側は2日午前4時ごろに被告が茨城県常陸大宮市で女児を殺害、遺棄したと主張。通行記録は、被告が栃木県鹿沼市の自宅と遺棄現場を往復したことを示す客観的証拠だと位置づけている。ただ、弁護側が「被告がどこに行って帰って来たかはわかるのか」と警察官に尋ねると、「わからない」。行き先を特定する証拠は裁判に出ていない。

 被告自身は3日の被告人質問で、事件のあった日時の行動を問われて「覚えていない」と回答。通行記録があることについては「週1回くらいは夜中にドライブしていた」と語った。

 NシステムのNはナンバーに由…

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