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 東京都三鷹市で2013年、高校3年の女子生徒(当時18)が刺殺された事件で、殺人などの罪に問われた池永チャールストーマス被告(23)のやり直しの裁判員裁判が4日、東京地裁立川支部(菊池則明裁判長)で始まった。

 女子生徒の画像をインターネット上で公開したとする児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの罪での追起訴分を含め、池永被告はすべての起訴内容について「認めます」と述べた。弁護側は、いったん判決が出た後の追起訴は「公訴権の乱用にあたり違法だ」と主張し、公訴棄却を求めた。

 菊池裁判長は、画像を流出させた「リベンジポルノ」での追起訴分が公訴権の乱用にあたるかについては3人の裁判官だけで審理すると判断。裁判員が退出した後、検察側、弁護側の主張を詳しく聞いた。

 やり直し前の裁判員裁判で池永被告は14年8月に、懲役22年の判決を受けた。この判決では、リベンジポルノについて、「被害者の生命を奪うだけでは飽き足らず、社会的にもひどく傷つけたのは極めて卑劣だ」と言及し、量刑を決める際に重視していた。

 これに対し、二審・東京高裁は昨年2月、「起訴していない罪で処罰したのは違法だ」として一審判決を破棄。裁判の手続きに誤りがあったと認め、裁判員裁判で改めて審理するよう、同支部に差し戻す異例の判決を出していた。

 その後、女子生徒の両親がリベンジポルノの被害について告訴したのを受け、東京地検立川支部が追起訴していた。判決は15日に言い渡される予定。(坂本進)