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(4日、卓球・世界団体選手権準決勝 日本3―1北朝鮮)

 前日までの好調がうそのように、準決勝の伊藤は「びっくりするほど、調子が悪かった」。1番手の試合ではストレートで敗れ、4番手で再登場しても第3ゲームの13―12からチャンスボールを打ち損じ、18―20で落とした。

 最悪の状況。でも、中学3年生とは思えないずぶとい精神力は、この日も健在だった。「作戦自体は、間違っていない」。第4ゲームは立ち上がりから、回転量に差を付けたフォアドライブとスマッシュで攻め込み、11―7で取り返した。

 最終第5ゲームは、数時間前に準々決勝を終えたばかりのカット主戦型の相手に疲れが出た。6―7から5連続得点で試合を締めると、涙がこぼれ落ちた。主将の福原は「鳥肌が立った」。一回り年下の伊藤の活躍をたたえた。

 大会開幕の前日、伊藤は宿舎のホテル近くの中華料理店で、おみくじ入りのクッキーを食べた。中国語で「信じた道を進みなさい」と書いてあったという。団体戦では初出場の世界選手権でも「自分を信じよう」と再確認した。

 2大会連続の決勝進出。伊藤は「銀メダル以上の目標は達成できた。決勝も思いきり行きたい」。よりたくましくなった精神力で、金メダルに挑む。(前田大輔)

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