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 軽ワゴン車で高校生をひき逃げして重傷を負わせたとして道路交通法違反(ひき逃げ)などの罪に問われた加藤ミトリ被告(94)=福岡県みやま市=に対し、福岡地裁柳川支部は4日、懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役1年8カ月)を言い渡した。

 判決によると、加藤被告は昨年11月2日午後3時50分ごろ、みやま市瀬高町太神の交差点で軽ワゴン車を運転中、同市の男子高校生(17)の原付きバイクに衝突して頭にけがを負わせ、逃走した。高校生は一時重体となり、現在もリハビリ中だという。

 加藤被告は「ガードレールにぶつかったと思った」と主張していたが、古川大吾裁判官は「(ガードレールのない)左側でも衝撃があったことを認めており、車両と衝突したかもしれないという認識があった」と指摘した。

 高校生の父親(43)は判決後、取材に「初公判で謝罪の言葉がなかったのが許せない」と話した。弁護側によると、加藤被告はこの事故で免許を取り消され、今後は運転しないという。(田中翔人)