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 鹿児島県特産の黒酢をマウスに与え続けたところ、認知症の症状を抑えられた――。こんな実験結果を鹿児島大学共同獣医学部(鹿児島市)の叶内(かのうち)宏明准教授(分子栄養学)らの研究グループがまとめた。米オンライン科学誌「PLOS ONE」に4日付で掲載される。

 実験では、10倍濃縮の黒酢を0・25%混ぜ込んだエサを、認知症のマウスに最大24週間与え続けた。その後、直径1メートルの円形の水槽に深さ20センチほど水を張り、マウスを入れて、水面下にある足場を見つけさせる実験を実施。普通のエサを食べたほとんどのマウスがたどりつけなかったが、黒酢入りを食べたマウスにはたどりつけたものが多かったという。

 叶内准教授によると、一般的に認知症は、脳内にたまった不溶性たんぱく質が神経細胞を傷つけることで起こるとされている。叶内准教授は、黒酢に含まれる何らかの成分が、不溶性たんぱく質の蓄積を抑える別の種類のたんぱく質を増やしたとみている。

 今後、認知症患者の協力を受けて効果を確かめる実験に取り組む意向で、「人への効果が実証されれば、予防の手法になりうる可能性がある」と話している。(石塚翔子)