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 覚醒剤取締法違反(使用・所持)罪に問われた松山市の無職女性(49)に対し、高松地裁は4日、無罪を言い渡した。野村賢裁判長は、強制採尿令状が発付されるまでの香川県警の捜査について「被告の意思を顧みず抵抗を物理的に排除し、任意捜査の限度を逸脱している」とした。

 判決によると、女性は昨年7月、高松市内で県警の警察官から職務質問を受けた。任意同行を拒否した女性がタクシーに飛び乗った際、警察官は女性を車外へ引っ張り出し、その後も女性の周囲に数人の警察官が居続けることでその場から立ち去ることを諦めさせた。

 高松地裁は体調不良を訴えた女性が運ばれた病院で令状発付後に採取された尿の検査結果について証拠採用せず、検察側は求刑せずに結審していた。

 野村裁判長は、警察官による違法な留め置きがあったとして、強制採尿の検査結果などについて「証拠能力はない」と結論づけた。

 高松地検の小弓場文彦次席検事は「上級庁と協議した上、適切に対応したい」とコメントを出した。