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(4日、WBCライトフライ級タイトル戦)

 これが初防衛戦独特の重圧か。木村は終始リズムをつかめないままだった。

 4ラウンドごとに、会場で採点が公開された。4回終了時点で0―3。取り返そうと果敢に前に出たが、そこにわながあった。「一度前に行くと、足を使って回りながら打てなくなる。でも、それしかなかった」。想像以上に挑戦者は懐が深く、左のボディーもかわされる。6回には、逆に相手の左を浴び、右まぶたの下を切った。

 8回が終わり、ジャッジ2人は6ポイントの劣勢。残り4ラウンドだから、もう相手を倒すしかない。だがダウンを奪えず、試合が終わると会場にため息がもれた。「いい調整ができたのに、防衛戦の雰囲気にのみ込まれたのかもしれない」。商社に勤務しながら、10年間かけてつかんだベルトを手放すことになった。

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