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 大阪地裁は4日、京都府舞鶴市の女子高校生殺害事件で無罪確定後、知人女性(39)への殺人未遂罪などに問われた中勝美被告(67)に懲役16年(求刑懲役25年)の判決を言い渡した。長瀬敬昭裁判長は「めった刺しにしており、殺人未遂の中でも特に悪質だが、被害者は幸い一命を取り留めている」と述べ、被告の無罪主張を退けた。

 裁判員裁判の判決によると、中被告は2014年11月、わいせつ行為をしようと考え、以前働いていたホテルがある大阪市北区の雑居ビルを訪ね、経営者の女性に「服を脱げ」と脅迫。持参の果物ナイフで胸や首を刺して重傷を負わせた。

 判決は、刺し傷が全身にあって深い部分もあることから、被告が否定する殺意を認定。被告の「未払い給与を求めに訪れ、女性がナイフを持ち出した」という正当防衛の主張も「不自然で不合理」と退けた。(川田惇史)