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 介護施設の送迎車から降りる際に骨折した女性のけがが、自動車保険の対象になるかが問われた訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷(山本庸幸裁判長)は4日、「職員が介助して乗り降りした時のけがは、車の事故には当たらない」と判断した。女性の遺族の保険金支払い請求を棄却した一、二審判決が確定した。

 判決は、今回の女性のけがは車の運行と関係がないとする一方、「第三者が関われば車の事故とは言えない」としてきた保険会社の支払い基準については「直ちに『関係がない』とはならない」とも指摘。車の事故に関係するかをめぐって、保険会社の支払い対象をより広くとらえる判断で、今後の保険金支払いに影響する可能性がある。

 女性は2010年11月に足を骨折し、12年に後遺障害保険金の支払いを求めたが、翌年に死亡した。