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 開業する北海道新幹線と入れ替わるように昨年運行を終えた寝台特急「北斗星」。その車両をかつて走っていた北海道北斗市で保存し、名所としてPRしようと、地元の有志が活動している。設置場所や譲渡にもめどがつき、近くインターネットで輸送費などを募る。

 活動するのは、昨夏発足した、若手経営者などでつくる街づくりグループ「『北斗の星に願いを』プロジェクト推進委員会」。

 新幹線開業で地元に新函館北斗駅ができることを契機に、新たな街づくりの目玉として浮かんだのが、大勢の鉄道ファンらが廃止を惜しんだ「北斗星」だった。ともに「北斗」であるうえ、北斗市を通るJR江差線の線路を行き来していたためだ。

 当初、新函館北斗駅前での設置を想定していたが、用地が確保できず断念。すると、市が江差線の茂辺地駅周辺の市有地を無償で提供してくれることになった。市郷土資料館によると、茂辺地地区には北海道で最初のれんが工場があったといい、同委員会の澤田導俊代表(36)は「北斗市の歴史にも触れてもらえる」と話す。

 同委員会によると、JR北海道から車両譲渡の内諾を得ているという。だが、輸送費や設置費などで1千万円程度が必要となるため、インターネットで広く資金を募る「クラウドファンディング」を活用する。車両は北斗星に関連するグッズなどを展示した「資料館」として利用し、イベントなどにも使う予定だ。

 澤田代表は「新函館北斗駅で降りて函館や札幌へ行くだけでなく、北斗市を回って街をよく知ってほしい。その起爆剤になれば」と期待している。(磯崎こず恵)