[PR]

 アジア独特の習慣やニーズに商機を見いだした「ご当地商品」に日本メーカーが力を入れている。成長市場で各国企業との競争が激しくなるなか、「高品質な日本製」という価値に頼らず、地元目線のアイデアで消費者をつかむ狙い。日本に逆輸入される商品もある。

 「空気をきれいにして、蚊もたくさん取れますよ」

 インドネシアの首都ジャカルタの大型モールで5日、家電大手シャープが催した店頭イベント。女性スタッフが売り込んでいたのは、世界で初めて蚊取り機能を付けた空気清浄機だ。昨年10月にインドネシアやマレーシア、タイなど東南アジア6カ国で発売した。

 側面の空気吸入口にUV光や暗い空間など蚊が好む環境をそろえておびき寄せ、交換式の粘着シートでとらえる。蚊200匹を使った実験では、24時間で91%を捕獲した。

 値段は通常機種の安いモデルと比べて倍の3万円ほどだが、6カ国で目標を3割上回る売れ行き。近く日本でも発売する。

 大学生アンドレさん(20)は「数年前にデング熱になった。ジャカルタは交通渋滞で大気汚染もひどい。父に頼んで購入を決めました」。東南アジアは、蚊が媒介するデング熱がはびこる。インドネシアでは昨年、10万人以上が発症して907人が死亡。今はジカウイルス感染症(ジカ熱)の懸念もある。