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 トルコで、政権による報道機関への圧力が露骨になっている。同国で最多の部数を誇り、エルドアン大統領への批判的論調で知られる新聞ザマンは5日、裁判所の決定で政府管理下に置かれた。昨年11月にも、政権の痛手となるスクープを報じたジャーナリストが逮捕されたばかりだ。難民問題でトルコと協調を図ってきた欧州連合(EU)も、「基本的人権を保障すべきだ」と非難した。

 トルコ最大の約65万部(英字紙を含む)の発行部数があるザマンを発行する「ザマン・メディアグループ」。イスタンブールの本社前には、4日夕から5日夜にかけて、政府の対応に抗議する同紙支持者400~500人が集まった。

 警官隊は4日深夜から5日未明にかけて、催涙ガスと高圧放水銃で支持者を排除。正門をこじ開けて当局者が同社に入り、同紙を政府の管理下に置いた。

 管理下に置かれる前の最後の編集となった5日付の同紙朝刊1面は、黒の背景に白字の大見出しで「憲法は無視された」。「トルコメディアにとって、最も暗黒な日の一つになった」と伝えた。系列の英字紙トゥデイズ・ザマン紙も1面で「トルコの報道の自由にとって恥ずべき日。ザマン・メディアグループ、占拠される」と報じた。

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