ベンチャー企業支援のジャパンベンチャーリサーチ(東京)によると、2015年に国内のベンチャーを対象にした投資ファンドは52本設立され、リーマン・ショックがあった08年以降で最多となった。総額は前年比44%増の1950億円で、3年続けて1千億円を超えた。

 ファンド数は前年から11本増えた。とくに金融系ファンドは前年からほぼ倍増して15本となり、金額も5倍超の597億円だった。三菱UFJフィナンシャル・グループなどの大手や地銀、信金が次々とファンドを設立した。

 日本銀行の大規模な金融緩和により融資の利ざやで稼ぎにくくなった金融機関が、有望な投資先を探していることが背景にある。金融にITを生かす「フィンテック」を、ベンチャー投資を通じて身につける戦略もあるようだ。

 大阪大、東北大といった大学系ファンドの組成も目立った。ジャパンベンチャーリサーチの北村彰代表は「大学発のファンドが引き続き見込める状況で、今年もファンドの組成は15年の水準を維持できるのではないか」と見ている。(福田直之)

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