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 任期満了に伴う和歌山県御坊市長選に9日、現職の柏木征夫氏(75)が立候補を表明した。御坊市は二階俊博・自民党総務会長=衆院和歌山3区=の地元。柏木氏も二階氏の後援会の支援を受け、現役市長では最多の6選を重ねてきた。今回は二階氏の長男で政策秘書の俊樹氏(50)も立候補を表明し、「二階王国」の地盤を真っ二つに割る激戦が予想される。市長選は5月15日告示、22日投開票。

 柏木氏はこの日の市議会の一般質問で「しがらみのない市政運営を頑張るよう要請を数多く頂いた。防災など喫緊の課題もあり、信頼していただいた人の思いに応えるため出馬させていただきたい」と述べた。

 柏木氏は御坊市出身で京大卒。県職員を経て二階氏の誘いで1992年の市長選に立候補し、無投票当選した。今回も市内各地区の区長らから立候補の要請を受けてきた。ところが多選への懸念から、一部の企業経営者らは俊樹氏を後押し。2月に立候補を表明した俊樹氏は記者会見で、現市政に「大きな問題はなく、悪い思いはない」としながら、「二階俊博一門としてやっていく」と「二階直系」を強調した。

 俊博氏と柏木氏を共に支えてきた市議らの動揺は大きい。保守系市議は「どっちにつくのかとあちこちで聞かれるが、流動的としか言えない。仲間うちの選挙は難しい」、ある自営業者は「どちらについても後が怖い」と話した。(藤井満)