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 富士重工業は7日、自動車の骨格部分にあたるプラットフォーム(車台)を刷新し、今後売り出すほぼすべてのスバル車に展開すると発表した。車台の共通化を通じて、生産コストを抑えながら、複数車種の走行性能を効率よく向上させることをめざす。

 新しい車台は「スバル・グローバル・プラットフォーム」と名づけた。年内に全面改良する小型車「インプレッサ」から採用する。

 これまでは、車種や地域によって車台の仕様や部品が細かく異なっていた。車台の統一で開発や生産のむだが減り、結果的にコストを減らせる。開発期間も「1割以上短縮できる」(武藤直人スバル技術本部長)。車種によって全長や全幅、車高は異なるが、新プラットフォームの一部変更で対応できるという。

 新プラットフォームは、外部から力が加わったときの変形のしにくさ(剛性)がこれまでより1・7~2倍向上。路面の荒れや横風があっても、まっすぐ走りやすくした。路面からの衝撃を吸収するサスペンションなどの取り付け方も見直し、振動や騒音を減らす。車体の揺れも半減させる。

 車の骨格部分の共通化は、中堅メーカーの生き残り策として広がっている。

 マツダはエンジンや車体などを徹底的に共通化。大きさは異なっても形を相似にする開発を2006年から始め、複数車種を一つのラインに流せるようにした。12年から順次売り出した新型車のシリーズは、この手法で開発や生産コストを大幅に下げ、稼ぐ力の源泉になっている。(榊原謙)